スクエア Square

Clock Type / desktop


多くの場合、空間は四角で構成されている。

特に日本のような狭い国など、限定された空間には基尺が用いられて、家具や収納、調度品もそれを基に作られる。 厳密に規格化される。


しかし、時を示すものはいつだって円形、もしくは扇状に広がっている。

視覚のそれと同じ様。 観測者の器官に準ずる。 


最近、世の多くの時計が壁に吊られ、まさに空間から「浮いている」状態だと感じる。

時間と空間は相いれないものなのだろう。 そもそも軸が違う。



さて、私が作ったこの時計は、西洋的だろうか、日本的だろうか。

和室に置けるだろうか。 洋室に似合うだろうか。

どこかに納まるデザインだろうか。


物の評価は時代によって変わりゆくものだが、

シンプルで美しい、調和したものを作りたいと思う。



材:桑、松、真鍮、パオロッサ


材:屋久杉、栃、イエローハート、真鍮

作者

糸日谷 晃

東京造形大学デザイン科にて美術・デザインを学ぶ。
博物館に就職。 学芸員業務、工作室の運営に尽力。
ワークショップやイベントの企画、題材のデザイン・開発を手がけ、講師を務める。
現在、岡山県最高峰-後山の麓に工房を構えて活動中。


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