エムスリー M-3

Vehicle /

二輪、四輪、翼付、3種類の乗り物を同じスタイルでデザイン製作しました。

名は「男(MAN)」「マシン(Machine)」と「松」、これらの頭文字「M」と「笑む」を掛け合わせていました。

※通例として機械は記号番号で呼びます。名の知れたものでは、列車のD-51(デゴイチ)、飛行機ではB-29、車ではGT-R、オートバイではCB400などがありますね。

デザインは、上下前後を入れ替える事でイメージが変わるように描いています。

例えば、上記写真だと車は往年のスポーツカーをイメージさせる形ですが、逆から見ると(下の写真)トラックの様にも見えます。 

なお、松は、「松竹梅」という言葉の通り、縁起の良い木とされています。花言葉は「不老長寿」「勇敢」「向上心」などです。常緑樹なので冬でも葉は枯れずに緑を絶やさない、そこに永続性を感じ、長寿を願う気持ちが生まれたのではないかと言われています。


Concept & Prologue 

子どもにとって、そのおもちゃが「何」であるかは時として意味をなさない。

車が壁を走ることもあれば、空も飛ぶ。
大砲が無くても戦車になるし、時として話し出す。

子どもを観察していると、ただの四角い積み木でさえ車になり、人になる。

彼らは常にファンタジーの中で過ごしているのだ。

だからと言って、具体的なおもちゃは必要ないのかと言えばそうでもない。
彼らのイメージを補強して、更に発展させうるおもちゃは必要だと思う。

あまりにリアルで、そのままを模した「模型」では、現実をそのまま投影した「おままごと」になりかねず、ファンタジーの要素が消えてしまうため発想を促す力は少なくなるが、

具象を想像させる抽象であれば、自然と頭の中で情報が補完され、ファンタジーが生み出されると考える。

ここに3つの乗り物を抽象化したおもちゃを作った。
各パーツは比率を合わせてあるので、合わせる事でイメージが変わる。

ここからどんな乗り物をイメージするだろうか。

作り出したファンタジーを聞かせてもらおう。

作者

糸日谷 晃

東京造形大学デザイン科にて美術・デザインを学ぶ。
博物館に就職。 学芸員業務、工作室の運営に尽力。
ワークショップやイベントの企画、題材のデザイン・開発を手がけ、講師を務める。
現在、岡山県最高峰-後山の麓に工房を構えて活動中。


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