破魔猿

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様々な木材を使用した猿のからくりです。

猿という言葉は、

「猿→さる→去る」・・・厄・病気が去る、魔が去る、という縁起担ぎと共に、

「猿→えん→縁・円」・・・縁結びや、夫婦円満の願いが込められることがよくあります。


こちらのからくりは、さるぼぼ、鯛、破魔矢/弓をモチーフに製作しました。

さるぼぼは、安産祈願や子供の健康を願うお守りであり、子供にとっては人形(今で言えば、ぬいぐるみ)の様な役割があったとも言われています。

破魔矢、破魔弓は「疫や魔、不幸が去る」ことを強調するためモチーフに加えました。

また、弓矢は天使(キューピッド)の象徴として「ご縁がありますように。」という意味も込めています。


そして鯛は縁起担ぎを強調するためです。

さらに言えばこれは「黒」鯛。

昔の商人は真鯛ではなく黒鯛を食べていた・・という話を聞いたことがあります。赤ではなく、黒。赤字はいけません。黒字でないと。


鯛は上下前後ロデオの牛のように大きく動き、お猿は振り落とされないように必至とふんばっているような状態です。


荒波の中、猿は鯛と共に冒険の最中なのかもしれません。その弓矢は、相当な獲物を狙っていることでしょう。もしかしたら猿は、今まさに巨大な鯛を討とうとしているのかもしれません。はたして・・・。

作者

糸日谷 晃

東京造形大学デザイン科にて美術・デザインを学ぶ。
博物館に就職。 学芸員業務、工作室の運営に尽力。
ワークショップやイベントの企画、題材のデザイン・開発を手がけ、講師を務める。
現在、岡山県最高峰-後山の麓に工房を構えて活動中。


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